提案したテーマについて
株式会社FieldWorksは、農業用小型ロボットの開発・製造・販売に取り組む企業です。今回提案したテーマは「農業×小型ロボット=未来」。深谷市の生産者の声を聞きながら開発した薬剤散布ロボット「ウネマキ」を、より多くの農家が使える仕組みへと育てることを目指しています。
薬剤散布は、作物の安定生産に欠かせない一方、重い機材を扱う身体的な負担や、薬剤に触れるリスクを伴う作業です。特に、担い手不足や高齢化が進む産地では、必要な作業を限られた人員で続けていくことが難しくなっています。FieldWorksは、人の代わりにすべてを担う大型機械ではなく、農家が日々の作業に取り入れやすい小型ロボットによって、この負担を減らそうとしています。
提案内容について
「ウネマキ」は、小型・軽量で持ち運びやすく、圃場内を走行しながら薬剤を散布するロボットです。開発では、実際の農作業や圃場の条件に合うことを重視し、深谷市の生産者から寄せられた意見を改良へ反映してきました。農家の近くで開発を進めてきたことが、弊社のロボットの大きな特徴です。
今回の提案では、深谷市の花き生産現場で「ウネマキ」の実用性を確かめるとともに、必要な時期だけ利用できる超短期レンタルサービスを検証します。農業機械は一年を通して使うとは限らず、作物や作業によって必要な期間が限られます。短期間でも借りられる仕組みが整えば、購入に踏み切りにくい農家もロボットを試しやすくなり、導入の選択肢が広がります。
実証には複数台のロボットが必要となるため、活動委託費は機体の製造に必要な材料費や、現場の要望に応じたカスタマイズ、実証を支える人員の経費などに活用する予定です。ロボット本体の性能だけでなく、貸し出しから返却、現場でのサポートまでを含め、農家が無理なく利用できる運用方法を深谷市と一緒に検討していきます。
DEEP VALLEY Agritech Award 2026に応募したきっかけは?
弊社は2023年にもDEEP VALLEY Agritech Awardへ参加し、最終審査まで進んだ経験があります。その際に深谷市の多くの生産者とつながれたことが、「ウネマキ」をはじめとするロボットの開発を前へ進める大きなきっかけになりました。今回は、開発する段階から一歩進み、実証と普及に重点を置いて再び応募しています。
スタートアップが農業現場へ入る際には、製品の実績や会社への信頼が十分に伝わらず、生産者との接点をつくることが難しい場合があります。FieldWorksは、深谷市に生産者との橋渡し役を期待するとともに、市内の農家を一緒に訪問し、短期レンタルの運用にも協力してもらいたいと考えています。
最終審査では、「ウネマキ」を初めて知る人にも利用場面を具体的に思い描いてもらえるよう、ロボットの実用性や、生産者の声を基に改良してきた過程を伝えます。深谷市で生まれたつながりを、ロボットが実際に使われ続ける仕組みへ発展させ、農作業の負担軽減につなげていくことを目指しています。
