FINALIST 2026

株式会社オーケープランニング

提案したテーマについて

株式会社オーケープランニングは、農産物の袋詰めやパック詰めに必要な計量作業を効率化する機器を開発しています。今回提案したテーマは「農業×計量DX=未来」。市販のBluetooth対応はかりとスマートフォンアプリを連動させ、農産物の重量選別や組み合わせ計量を手軽にデジタル化する仕組みを提案しました。

弊社はこれまでも、複数の農産物を目標重量へすばやく組み合わせる計量器を開発し、従来と比べて計量速度を1.5倍から3倍に高めてきました。今回は、その技術をより導入しやすくし、専用の機器を用意しなくても、市販のBluetooth対応はかりとスマートフォンで利用できるアプリケーションの製品化を目指します。

提案内容について

農産物の出荷調製では、決められた重量に合わせて一つずつ品物を足したり戻したりする作業が繰り返されます。慣れた人であれば短時間で組み合わせられますが、経験の少ない作業者には判断が難しく、人手不足の現場では大きな負担になります。また、必要以上に商品を入れる「入れ過ぎ」は、生産者の収益を少しずつ圧迫する要因にもなります。

新たに開発する仕組みでは、はかりから得た重量情報をスマートフォンアプリへ連携し、目標重量に近づけるための組み合わせや重量区分を分かりやすく表示します。スマートフォンを活用することで、専用機器の導入負担を抑えながら、作業者の経験に左右されにくい計量を実現します。市販のはかりをそのまま使えるため、小規模な農家や季節雇用の多い現場にも取り入れやすい点が特徴です。また、計量結果をデータとして蓄積し、入れ過ぎによるロスや作業効率を見える化することで、生産者の収益改善にもつなげます。

現在は製品化を目前に控えた開発段階です。作物の種類や袋詰めの方法、作業場所の環境によって必要な機能は異なります。多様な農家が集まる深谷市で実際の声を聞き、表示方法や操作性を改善しながら、日常の作業で無理なく使える製品へ仕上げることが今回の実証の目的です。

DEEP VALLEY Agritech Award 2026に応募したきっかけは?

弊社が本アワードへ挑戦するのは今回で4回目です。SNSでDEEP VALLEYの取り組みを知り、農業分野の計量器を開発する自社との相性を感じたことから、継続して応募してきました。1回目と2回目には受賞し、深谷市から農家の紹介を受けながら製品開発を進めた実績があります。毎年新しい製品を生み出す中で、今回はスマートフォンを活用した新たな計量の仕組みで再び受賞を目指します。

深谷市には、さまざまな作物や経営形態の農家と意見交換できる環境があります。開発途中の製品に対して現場の声を直接聞き、販売前の最終改善へつなげたいと考えています。深谷市からのご支援は、会社のある熊本県から深谷市へ移動するための費用や、農家との意見交換会、実証イベントなどに活用する予定です。さらに、深谷市内のアグリテック企業と連携し、関東と九州で互いの顧客を支え合える関係づくりも進めます。

最終審査では、これまで深谷市と積み重ねてきた取り組みと、製品化目前の計量DXの実用性を伝えます。将来的には深谷市を関東での活動拠点とし、地域の農家や企業とともに製品を広げていくことを目指しています。