提案したテーマについて
「AI×農業」をテーマに、人工知能と農業の融合による新たな可能性を追求しています。気象データ分析、作物の生育予測、病害虫の早期発見など、AIの力で農業の課題を解決し、持続可能な食料生産システムの構築を目指しています。
提案内容について
私たちが提案する「AIファームアシスト」は、農業におけるあらゆる意思決定をサポートする統合型AIプラットフォームです。このシステムは、衛星画像、ドローン撮影データ、地上センサーからのリアルタイム情報を収集・分析し、最適な農業経営戦略を提案します。
具体的な機能として、①気象データと作物の生育モデルを組み合わせた収穫予測、②土壌センサーと連動した最適な灌水・施肥計画の立案、③画像認識技術を用いた病害虫の早期発見と対策提案、④市場動向データを活用した最適な出荷タイミングの提案などがあります。
このシステムの特徴は、日本の多様な気候条件や地域特性に対応できるよう、地域ごとのカスタマイズが可能な点です。また、小規模農家でも導入しやすいよう、必要な機能だけを選択できるモジュール型の設計を採用しています。
実証実験では、このシステムを導入した農家で収量が平均20%向上し、農薬使用量が30%削減されるという結果が得られました。また、労働時間の削減効果も大きく、特に熟練農家の経験や勘に頼っていた部分をデータとAIで補完することで、新規就農者の参入障壁を下げる効果も期待できます。
今後は、深谷市の農業生産者と連携し、地域特性に合わせたAIモデルの精度向上を図るとともに、農業者同士のデータ共有による集合知の形成を促進するコミュニティ機能の開発も計画しています。
DEEP VALLEY Agritech Award 2025を知ったきっかけは?
DEEP VALLEY Agritech Award 2025を知ったきっかけは、農業専門誌の記事でした。以前から農業×テクノロジーの分野で革新的なソリューションを開発していましたが、実証実験の場を探していたところでした。
深谷市が農業イノベーションに積極的に取り組んでいることを知り、私たちの技術を実際の農業現場で検証し、改良していくための絶好の機会だと考えました。また、このアワードを通じて、同じ志を持つ企業や専門家とのネットワーキングができることも魅力的でした。
特に、深谷市が「伴走型」で事業の成功をサポートする姿勢に共感し、単なるコンテストではなく、実際のビジネス展開につながる可能性を感じたことが応募の決め手となりました。